コーラで骨は溶けるのか? その2

(5)他の要因
コーラで骨は溶けるのか? その1
 コーラを飲んだとしても、直接骨に触れることはないので骨は溶けない。しかし別の要因によって溶ける可能性がある。骨の主成分はリン酸カルシウムであるが、血液中のカルシウム濃度が減少するとその補填として骨からカルシウムが供給される。そのため、何らかの要因で血液中カルシウム濃度が減少すると、結果的に骨が溶けることになる。
 さて、コーラに含まれている成分にはリンがある。リンはカルシウムと結びつきやすい性質があるので、コーラを飲むことによってカルシウム不足を引き起こされる可能性がある(血液中においてカルシウムとリンが結合すると、尿として体外に排出される)。
(6)リンとカルシウムの関係
 リンの摂取量が一定(3000mg)を超えると、カルシウムの吸収を妨げるといわれている。そのためカルシウムを体内に取り込むためには、リンの含有量よりカルシウムの方が多く含まれている食物を摂らねばない。
 さて、コーラにはリンは含まれているが、カルシウムは含まれてない。そのためコーラを飲むことによって、血液中のカルシウム濃度の現象が引き起こされるかもしれない。
 しかしコーラに含まれているリンは100ml 中11mg だと言われており、500ml のペットボトルならば55mgである。これは先ほどの3000mg には遠く及ばず、コーラによって血液中のカルシウム濃度が下げられるとは考えにくい。
 よってこのことからも、コーラが骨を溶かすということは否定される。
まとめ
 私はコーラが酸性飲料である点とリンを含むという点に着目し、これが骨を溶かす要因になりうるかどうかを考察してみた。
 しかしこれまで述べてきたように、酸性の液体であるコーラは骨を溶かす能力を有するものの、直接骨に触れることはないのでヒトの骨を溶かすことはできない。また、カルシウムと結合しやすいリンを有して点も、その量が微々たるものであることから、血液中のカルシウム濃度の減少に大きく関わるものではないといえる。
 以上のことから、コーラによって骨が溶けるという可能性はほぼないといえる。
歯は溶けるかも・・・
 上でコーラによって骨は溶けないと結論付けたが、歯が溶ける可能性が浮上した。それはコーラに多く含まれている糖分による虫歯である。糖分とカルシウム(アルタイト)は結合しやすい関係にあるので、歯の隙間に糖分が付着すると虫歯菌が繁殖する。
 この虫歯菌は酸を放出するので、その影響で歯が溶ける。いわゆる虫歯である。コーラは多くの糖分を含んでいるので、骨よりも歯を溶かす心配の方がある。
 ただしこれは、コーラだけでなく普通の食べ物やお菓子にも糖分が多く含まれていることから、しっかりと歯を磨く習慣があるかないかで状況が変わりそうだ。最後の最後で、虫歯の話になったので、なんだか不思議な気分だ。