磁気健康グッズの効果

はじめに
 テレビのテレホンショッピングにおいて、磁気を使った健康グッズが売られている。これらの健康グッズには効果があるのだろうか?効果があるのであれば、どんな仕組みで効果があるのだろうか?疑問に思ったので調べてみた。
(1)磁気の名の由来
 互いに引き合ったり、鉄を引き付けたりする天然磁石の不思議な現象は、数千年前の石器時代から知られていたようだ。中国では昔、磁石のことを『慈石』 と書いた。磁石を「乳房」に、鉄を「我が子」に例えると、鉄が磁石にくっつく様子は、子どもが乳房に吸い寄せられる光景と重なる。そして、それはその子どもを慈しむ母親の姿を連想させる。これが、慈石の名の由来という。
 また、中国河北省にある磁県はかつて慈州と呼ばれ、天然磁石を多く産出したという。この慈州で採れる石だから磁石という説もある。
(2)磁気の人体への影響
 テレホンショッピングや薬局等で磁気を使った装身具(ネックレス、ブレスレット)、寝具(枕、マットレス等)、貼付形(ピップエレキバン等)、サポータ(足底部、腰椎、間接、肩背)、腹帯等が売ってあるが、これらは「効果があるかわからない」「店側は何となく売っている」または「直るかもという気持ちにまかせている」といった否定的な考えが頭によぎる。
 しかし意外にこれらは永久磁石磁気治療器として医学的にその有効性が確認されており、昭和36 年の薬事法施行令の中で治療器具の1 つとして正式に登録されている。
 実際に、人体表面の温度分布を測定する赤外線サーモグラフィを使って試験したところ、磁気作用によって明らかに血行をよくし、体温を上昇させたという報告がある。
(3)肩コリと磁気
 ほとんどの人が肩コリを経験していると思われる。長時間、パソコンなど一定の体勢を保ち続けると、肩コリになる。そもそもコリができるのは、筋肉への血液供給がとだえて乳酸などの疲労物質がたまり、筋肉が堅くなってしまうからである。つまり、血流をよくして乳酸を取り除けばコリがなくなる。だからコリの部分に磁気を与えると、血行が促進され、コリを和らげることができるのだ。
(4)コリの意外な原因
 筋肉のコリは自律神経のはたらきとも関連している。自律神経は人の意思から独立して、内臓器官を支配する神経系である。交感神経と副交感神経の二系統からなり、それらが桔抗しながら内臓や血管の活動を調整している。緊張したり興奮したりするときに活動が高まるのが交感神経で、逆にリラックス状態では副交感神経の活動が高まる。
 ストレスがたまりやすい現代生活は、交感神経のほうを異常に高ぶらせて神経のバランスを乱れさせる。とりわけ競争の激しいビジネス社会など緊張感が高い所では、交感神経のはたらきが勝って心臓の拍動が高まったり、筋肉が緊張したりする。これがさまざまな筋肉のコリとなって現れる。
磁気健康グッズの効果 その2